道を開く②
「~道~
自分には自分に与えられた道がある天与の尊い道がある。
どんな道かは知らないが、他の人には歩めない。
自分だけしか歩めない、二度と歩めぬかけがえのないこの道。
広いときもある。せまい時もある。
のぼりもあればくだりもある。
坦々とした時もあれば、かきわけかきわけ汗する時もある。
この道が果たして良いのか悪いのか、思案にあまる時もあるだろう。
なぐさめを求めたくなる時もあろう。
しかし、所詮はこの道しかないのではないか。
あきらめろと言うのではない。
今立っているこの道、ともかくもこの道を休まず歩むことである。
自分だけしか歩めない大事な道ではないか。
自分だけに与えられているかけがえのないこの道ではないか。
他人の道に心をうばわれ、思案にくれて立ちすくんでいても、道は少しもひらけない。
道をひらくためには、まず歩まねばならぬ。
心を定め、懸命に歩まねばならぬ。
それがたとえ遠い道のように見えても、休まず歩む姿からは必ず新たな道がひらけてくる。
深い喜びも生まれてくる」松下幸之助 「道をひらく」より抜粋
今回は松下幸之助さんの、「道」という短文を抜粋させて頂きました。
このブログを読んで下さっているあなたも、自分の「道」(人生)について
悩むことが多々あるのではないでしょうか。
私は悩んでばかりです。
仕事のこと。
家族のこと。
将来の夢のこと。
それぞれ、日々選択の毎日で、これでよかったのかとか。
あの人は上手に生きていて羨ましいなとか。
そんな中、この一節を読んで、心奪われました。
先人の知恵というのは本当に、私たち現代人にとって宝物であり、
人生の指針となるものだと思ってます。
なぜなら、例えば或る二人が同じような壁にぶち当たった時、
片方は本当に初めて見る壁で、どうしようかと思案し、立ち止まるでしょう。
そしてもう片方は、先人の知恵を借りて、こう言う時はこうした方が良いんだなと、
予め予測できる訳ですね。
同じ、失敗するにしても、踏むステップの数が違ってくるんですよね。
壁にぶち当たって初めて思案する場合と、
壁にぶち当たって先人の知恵を生かしてもダメだった場合に思案する時点で、
すでに一つ、対処の差が、経験の差が出てくると思うんです。
そういう意味で、こういった先人の知恵を大事にすることって、
非常に大事なことなんじゃないかなと思う訳です。
他人の道に心をうばわれ、思案にくれて立ちすくんでいても、道は少しもひらけない。
道をひらくためには、まず歩まねばならぬ。
心を定め、懸命に歩まねばならぬ。
それがたとえ遠い道のように見えても、休まず歩む姿からは必ず新たな道がひらけてくる。
また、この文章が私にとっては大きな財産です。
大きな困難の前に立ち尽くした時に、「あ~、あの人はいいよなあ」とか、
他人のことを考える前にもがきなさいと。
自分でこうだと決めた道をひたすら突き進んでこそ初めてみちが開けるんだと。
私はこの短文を読んで、感銘を受けました。
所詮、他人の人生を羨んだところで自分の人生は変えられないのだから、
そんな暇があったらどうすれば自分の人生が豊かになるか考えた方が有意義である。
という、一見当たり前なことだけど、出来ていない自分に気づかされました。
みなさんも、自分の道に迷っている時は本書を読まれてみてはいかがでしょうか。